令和元年度 三条総合病院 病院指標

尿路（尿の通り道）に細菌が繁殖し炎症が起こる尿路感染症が最も多い入院となります。２番目には心不全が多い結果となります。心不全は心臓の働きが不十分な結果、息苦しさや咳が出るなど体のいろんな部分に症状が出現することがあります。続いて肺の悪性腫瘍・医の悪性腫瘍と続きます。胃の悪性腫瘍でも、内視鏡的ポリープ切除を実施しており、体への負担の少ない内視鏡治療を、高齢者を含めて安全に配慮しながら積極的に取り組んでいます。

大腸癌、胃癌の抗がん剤治療の患者さんの入院が多くなっています。３番目の「胃の悪性腫瘍 手術なし」はシスプラチンを使った、５番目の「胃の悪性腫瘍 手術なし」はサイラムザを使った治療です。抗がん剤治療は繰り返し行うので件数で見ると、入院上位を占めますが、抗がん剤治療だけでなく、大腸癌、胃癌の手術も多く行っています。

高齢者が転倒により臀部を強打し、大腿近位骨折に至るケースが多いです。治療方法としては、患者さんの状態や体力等に応じて、骨折観血的手術・人工骨頭による挿入術を行ったり、手術せずに体重をかけないよう安静にして治療を行ったりする方法もあります。上肢の骨、腱損傷の手術、リハビリも実施しています。脊椎骨折ではコルセットを作成し、早期離床を目指しています。また、併設する訪問看護ステーションなどとも連携し、在宅医療の支援も行っています。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

子宮筋腫、卵巣のう腫などの良性疾患の入院患者数が多い傾向があります。腫瘍の大きさ・性状や、患者さんの症状・希望などを総合的に判断し、内科的治療や外科的手術などの治療方針を決定しています。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

眼科でもっとも多いのは水晶体再建術のための入院で、眼科の入院の大部分を占めています。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

早期がんに対して行われる内視鏡治療は、開腹手術に比べて入院日数が短期間で済み、また患者さんへの体の負担も軽減でき、内科手術件数では最も多い治療法となります。２番目のシャント設置術とは、静脈を動脈にに縫い合わせてつなぎ、動脈血を直接静脈に流す手術になります。腎機能が低下し、血液透析が必要な患者さんに行います。５番目の早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術（ESD）とは範囲の広い早期がんを内視鏡下で安全に切除することが出来る手術となります。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

１番多い腹腔鏡下胆嚢摘出術はお腹を小切開し、空気を入れてテレビカメラ（内視鏡、腹腔鏡）を挿入、観察しながら鉗子や道具を用いて胆のうを摘出する手術です。次に多い鼠経ヘルニア（脱腸）手術は、痛みも少なく短期入院で済み、生活の質を考慮すれば、積極的に治療した方が良い病気です。他にも大腸癌、胃癌などの消化器疾患に対する手術が多くなっています。特に癌の手術が多くを占めますが、硬膜外麻酔の併用による痛みの軽減や、最近では腹腔鏡を使用した体に負担の少ない手術を積極的に行っています。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

高齢者の骨粗鬆症、外傷による骨折件数が多く、骨折関節的手術の件数が１番多い結果となっています。プレートや髄内釘を用いた内固定術や大腿骨の人工骨頭挿入術も積極的に行っています。手術後はできるだけ早期に積極的なリハビリテーションを行い、早期退院に向けて取り組んでいます。上肢の骨、腱損傷の手術も施行し、機能回復を目指したリハビリを行っています。
※患者数が10未満の項目については（-）ハイフンにて表示しています。

水晶体再建術（白内障手術）とは、目の中で濁ってくる水晶体を砕いて除去し、新しく眼内レンズを入れる手術です。原因のほとんどが加齢によるものです。当院では白内障手術を主として、緑内障手術や硝子体手術にも対応しています。