平成27年度 三条総合病院 病院指標

肺炎や気管支炎といった呼吸器疾患が最も入院患者数が多く、風邪を引き起こすウイルスや細菌が気管支に入り炎症を起こすと気管支炎となり、さらにそのウイルスや細菌が肺にまで到達すると肺炎となります。
腎臓または尿路感染症は、主に糖尿病や免疫機能（感染に対する体の防衛機能）が低下している患者さんなどにおいてリスクと重症度が高まります。
心不全は心臓の働きが不十分な結果、息苦しさや咳が出るなど、体のいろんな部分に症状が出現します。

胃癌、大腸癌、胆石症、急性虫垂炎などの消化器疾患の入院患者数が多くなっています。他にも、乳がん、痔核（いぼ痔）、鼠径ヘルニア（脱腸）などの外科的疾患も診療を行っています。

高齢化に伴って増加している変形性膝関節症などの関節疾患や大腿骨近位部骨折などの治療を中心とした診療を行っています。
また、併設する訪問看護ステーションなどとも連携し在宅医療の支援も行っています。

子宮筋腫、卵巣のう腫、近年の高齢化で増加している子宮脱などの良性疾患の入院患者数が多いです。腫瘍の大きさ・性状や、患者さんの症状・希望などを総合的に判断し、内科的治療や外科的手術などの治療方針を決定しています。

糖尿病性増殖性網膜症とは、糖尿病の合併症のひとつで、視界が暗くなったり、視力低下を起こし、失明に至りかねない病気です。当院では症状によってレーザー治療や硝子体手術を行っています。
また、当院では入院手術においては細菌検査室をフルに活用し術後合併症をゼロにすべく眼脂培養を徹底しています。
本来、当院で最も多い症例は白内障による入院ではありますが、入院期間が2～3日と短いため、ＤＰＣ対象外となり、今回の集計では除外しております。

内シャント設置術とは、腎臓機能が低下し、血液透析が必要な患者さんが行う手術です。内科手術件数では最も多く、次いで内視鏡的胃十二指腸ポリープ粘膜切除術、胃瘻増設術と消化器疾患に対する手術も多く行っています。

手術件数の最も多い鼠径ヘルニア（脱腸）手術は、痛みも少なく短期入院で済み、生活の質を考慮すれば、積極的に治療した方が良い病気です。
他にも胃癌、大腸癌、胆石症、急性虫垂炎などの消化器疾患に対する手術件数が多くなっています。
特に癌の手術が多くを占めますが、硬膜外麻酔の併用による痛みの軽減や、最近では腹腔鏡を使用した体に負担の少ない手術を積極的に行っております。

高齢者の骨粗鬆症による骨折症例が最も多くなっています。また、大腿骨の骨頭を取り出し、人工骨頭という人工物（金属性）に入れ替える人工骨頭挿入術も積極的に行っています。
手術後はできるだけ当院にて積極的にリハビリテーションを行い、早期退院に向けて取り組んでもらっています。

子宮全摘術は、子宮筋腫、子宮癌や卵巣癌、子宮内膜症（特に子宮腺筋症）などの疾患に対して行う手術です。
他科に比べると平均年齢も低く、子宮がん検診などにて悪性疾患の早期発見に積極的に努めています。

水晶体再建術（白内障手術）とは、目の中で濁ってくる水晶体を砕いて除去し、新しく眼内レンズを入れる手術です。原因のほとんどが加齢によるものです。
当院では白内障手術を主として、緑内障手術や硝子体手術にも対応しています。