放射線科の業務
主にX線と呼ばれる放射線や磁気を利用して病気の診断や治療に役立つ画像を撮影している部署です。
また、装置の保守点検・精度管理にも注意を払い、安全・迅速に検査が行われるよう日々努力しております。
放射線科の概要
診療放射線技師7名、受付事務2名のスタッフで一般撮影・CT・MRI・X線TV検査・核医学検査・骨密度測定・胃部胸部検診車などの業務に対応しています。
主な撮影機器
- 一般撮影装置
- X線CT装置
- MRI装置
- X線TV装置(2台)
- 乳房撮影装置
- 骨塩定量測定装置
- 胃部胸部検診車
業務内容
一般撮影装置
一般撮影とはX線撮影またはレントゲン撮影とも呼ばれ、皆様には1番おなじみの検査かと思いますが、名前の通りX線を用いて胸部や腹部、手足の骨などを撮影する検査です。
健康診断や怪我をしたときの骨折の有無を調べるなど、放射線検査の基本ともいえる検査で、誰でも1度は経験しているものと思います。
X線CT装置

CTとは、体の回りを回転しながらX線を照射し、通過したX線の量をコンピューターで解析・処理して、身体の内部を画像化する装置です。
頭や肺・肝臓・腎臓などの臓器、手足の骨など全身の撮影をすることができます。
また目的に応じて造影剤を使うことによって、臓器の変化をみたり、血管を描出することが可能です。
当院では64列マルチスライスCT装置を導入しておりますので、広範囲を短時間で撮影することが出来るようになり、また輪切りの画像だけではなく任意の断層像を簡単に作ることが可能となっています。
MRI装置

MRIとは強い磁石と電波を使って身体の内部を写し出す検査です。
当院では1.5テスラの磁場強度の装置を導入しており、検査部位に応じた受信コイルを使用して検査しています。
放射線を使用していないため被ばくすることもなく、造影剤を使わなくても血管を描出することができるという利点がありますが、撮影時間が長い(30分~60分)、検査中かなり大きな音がする、磁石を使っているため金属の影響を受けやすいなどの欠点もあります。
また前述した通り、装置は強力な磁石を使っているため金属類はすべて外していただくことになります。またペースメーカーや体内に手術などで金属が入っている場合には検査が出来ないこともありますので、心当たりのある方は事前にスタッフにお伝え下さい。
X線TV装置(2台)
X線TVとは透視画像を見ながら胃や腸の撮影をする装置です。
近年では、内視鏡検査での使用も増えています。
また当院の装置はデジタル装置であるため、必要に応じて画像に処理を加えることが可能となっているため血管撮影などにも利用されるなど、そのニーズも多様化しております。
乳房撮影装置

乳房のX線検査で一般にはマンモグラフィーと言います。
そのまま撮影すると乳腺や脂肪に隠れて腫瘍などが写らないことがあるため乳房を圧迫して撮影します。
かなり強く圧迫するため痛みを感じる方もいますが、圧迫することにより乳房を均等にのばし、乳腺組織などと重なった腫瘍を写し出すことができ、また被ばくを少なくすることも出来ます。
骨塩定量測定装置
骨塩定量測定とは、骨の密度を測定する装置です。
骨密度が減少すると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
誰もが年をとると骨密度が減少していくのですが、減少のしかたが大きい状態を骨粗しょう症といいます。この検査で骨の丈夫さを知ることができます。
当院では、腰椎・股関節・前腕骨などを利用して骨密度を測定しています。
測定時間は数分~十数分程度で、寝台に寝ているだけの検査です。
胃部胸部検診車
名前の通り、バスにX線装置を搭載して事業所などで検診をするものです。
